2回目の富士山　後編 - lovehawaii2009の日記

後から来るハイカーにどんどん抜かれながらも、やっとこさ8合目に到着すると、友人に変化が...
頭痛と目がチカチカ、視界が狭くなったとの事。
典型的な高山病です。
友人はここで登山終了。下山する事に。
自分はちょっと薄情かと思いましたが、山頂目指して出発。
本8合目で14時だったので、下山にかかる時間を考えると、かなりペースアップをしなければ、下山途中で暗くなってしまいます。
気合いを入れなおして、本8合目から山頂まで1時間ちょっとで登りました。
息つく暇もなく、15時15分に下山開始。
滑りやすい下山ルートを必死で下りてきました。
途中、前から気になっていた砂走りという急斜面で細かい砂利の場所があり、走って下りる事が出来ました。
大げさに言うと、トランポリンの上を歩いている様な感覚で、疲れを忘れてかなりの距離を走ってしまいました。
砂走りが終わる頃には、あたりはうす暗く霧もかかり、遠くて雷の音がしてちょっとヤバい状況。
もともと須走コースは登山者が少ないコース。
ましてやシーズンオフのこの時期、当然回りは誰もいないので、心細さMAXでした。
さらに下って森林の中の登山道に入ると、どこからともなく人の声が...
錯覚かなと思ったのですが、立ち止まった度に耳を澄ませると、やはり人の声が聞こえます。
ちょっとしたホラーです。
友人も同じ体験をしたので、小さいおじさんでも棲みついているのでしょうね。
恐怖を感じなら下りていると、遠くに茶色い物体が動いています。
クマか！と思ったのですが、あたりも暗くなり始めてきているので、恐る恐る近づくと、鹿が草を食んでいました。
自分を恐れる事もなく、まったく逃げようとしません。舐められたものです。
18時ちょうど、何とか5合目の登山口に到着。
ぎりぎりライトを使わずに下山する事が出来ました。
友人の高山病も治り、帰宅の途に。
やっぱり富士登山は、しっかりとした準備と時間に余裕を持ってしないといけませんね。
前回の富士登山でも同じ事を書いた様な...学習しないですね。